ABOUT テックリについて
技術と創造性が
出会う意味とは?
1946年(昭和21年)1月、ソニーの創業者のひとり、井深 大(いぶか まさる:ファウンダー・最高相談役)が起草した「東京通信工業株式会社設立趣意書」には次のような記述があります。
「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」「日本再建、文化向上に対する技術面、生産面よりの活発なる活動」
これは、実はテックリの設立の動機に非常に大きく関わる記述です。現代風に勝手に意訳すると「(放っておくと硬い発想をしがちな)真面目な技術者に、人々の暮らしの新たな『豊かさ』をもたらすような『自由闊達にして愉快なる創造性』を発揮させる」というように読めます。
当時の時代背景を考えると『豊かさ』とは、終戦後の日本復興を意識して、生産面という物質的な面が強調されていますが、現代ではその『豊かさ』とは何かということを再定義する必要があります。
また、『自由闊達にして愉快なる創造性』というのは「単に思いつきを自由に実行する」ということではないでしょう。『創造とは共感を得ることを生み出すことです』(by 深澤直人、多摩美術大学)と言われるように、『豊かさ』を贈るべき人々への共感が『自由闊達にして愉快になる創造性』につながっていくはずです。
テックリでは、テクノロジー使い(エンジニア)とクリエイター(デザイナー)が出会い、化学反応を起こすことで、新たな時代の『豊かさ』を価値として生み出す場を創り出すことを目指しています。
BACKGROUND 背景
VUCAの時代と言われて久しいですが、変化の大きな現代においては、旧来の知識偏重教育による効率や論理のみに縛られた思考では成し得ない「新たな価値創造を先導する人材」への需要が産業界からも高まってきています。また、そのような人材の育成方法についての知見の需要も高まっています。そこで、我々、東京科学大学(Science Tokyo)、多摩美術大学、一橋大学がチームを組んで、テクノロジーとクリエイティブの化学反応による新たな価値創造人材育成プログラムを発足させました。
GOAL テックリの目指す姿
リーダーシップ
「価値創造」について深く理解し、周りを巻き込んで実践することができる。
パーパス設定
内発性に基づく社会への思いを言語化できる。
課題の発見
エクストリームユーザーからのインサイトを導出することができる。
解決方法の提案
多段階のプロトタイプによる多面的な解決方法提示と検証を実行できる。